夜見えるのは月


知ってるかい?


月の姿を


表面はとても綺麗だが

裏面は傷だらけんだよ


月は絶対に背を向けない

傷を負っているから




宇宙の広さを示すとき、人は何で測るのだろう




自分の前を行く男は、いつになったらこの手を離してくれるのだろう
そう思いながらエドワードはネオルと誰もいない廊下を走った。

「・・・なぁ。いつまで走るんだ?」

後ろには人の気配はしない。
此処の大学はそんなに広くは無いが、部屋の数が多いうえに入り組んでいる。
一度見失えばそう簡単には見つからない。

「そうだな、とりあえず あそこの部屋に入ろうか。」

自分たちがいる位置より少し離れた部屋があった。

エドワードはあまり大学に来ないので寄り付くこともなければ当然そこに部屋があったことすら知らなかった。

「あそこの部屋、何するとこなの。」

とりあえず聞いてみる。

「さぁ・・・こんな所来た事もないから知らないな。」
「・・・帰り道覚えてる?」
「いや、まったく。」

その緊張感のない様子に少し呆れながらも、やっぱり。と思う。
いつだって自身に満ちていて、自分を救ってくれた存在
忘れるはずが無い。



エドワードは扉をあけて中を覗き、誰もいないことを確認し部屋に入る。
暗くてよく見えなかった。
窓はあるものの、手の平サイズの丸い窓が3つあるだけで、まったく窓の役割を果たしていない。

急に部屋が明るくなった自分の後ろから暖かな光が零れる。
後ろを見ると、ネオルの手元から火が出ていた。

懐かしい感じがして、少しの間だがエドワードは見惚れた。

「そんなに見つめられると逆に恥ずかしいな・・・」

その言葉で我に返り、すぐに謝った。

「そんなに似ているのか?」

遠慮がちに問いかける様が顔を見なくても伝わってきた

「・・・あぁ、とても。」

苦しいほどに。

「・・・よければだが、あぁ、やはり止めておく。」
「なんだよ、最後まで言えって・・・」

言おうとしないネオルは促されて、渋々といった感じで口を開く

「自分と似ている人の名前くらい教えてくれてもいいんじゃないか?」
「なんか偉そうに聞こえるのは気のせい?」
「恐らく気のせいではないな。君は生徒で、私は教授。当然の位置だと思うが?」

溜息を吐き、ネオルから視線を外しながら告げる。

「ロイ・マスタング 大袈裟と思うだろうけど、命の恩人かな。」

その言葉で相手が息を呑んだ。
数秒の沈黙。

数秒が長く感じた。

ずっと走って息切れしていたのに、その息遣いさえ聞こえない。
背にはネオルがいるはずなのに居ない気がして振り返る。

ネオルは穴があくほど自分を見つめていた


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短ーーーーい!
ヽ(゚∀。)ノアヒャ
がんばろ・・・