| 一番大切大切なことはなんだろう 考えて、考えて それでも答えは見つからなくて 途方にくれたとき 貴方はなんて言ったか覚えてる? 宇宙の広さを示すとき、人は何で測るのだろう 静かな部屋 二人の間には何もない ただの静寂 「・・・えっと・・・そういえばさ、あんた何歳なの?」 何を話していいかわらなくて突拍子もないことを聞いてしまう自分が恨めしい こんなときになに言ってんだ俺!と思いながらも相手の返事を待った 「・・・32だ。」 「ぁ・・・そう・・・。」 再び戻った静寂 歳まで一緒。顔だけでも辛いのに、思い出して胸が痛い 「ロイ・マスタングといったかな。」 「あ・・・あぁ。それがどうかした?もしかして知り合いだったりして。」 ありえないと知っていても冗談を言いたくなる雰囲気だった 「その人は何歳なんだい?」 「・・・・あんたと同じだ。」 「「・・・・・・・・・・・。」」 音が、止んだ気がした。 空気が痛く感じる。 沈黙を遮ったのはネオルの笑い声だった 「まいったな。顔も歳も名前も同じなんてね。」 「名前も・・・同じ・・・?だってあんたにはネオルって言う――」 「偽名だよ。」 「偽名・・・・」 そう聞いて少し安心した自分がいる その思いを振り払って目の前の男を見つめた 「しかし驚いたな。本名を出されて焦ったよ。」 「あぁ、俺も。」 頭が上手く回らない。霧がかかったような感じがする 急にここが寒く感じた 腕を押さえて身を縮め、少しでも暖かくしようと腕を擦った 「此処は寒いな。ほかの部屋に行こうか。」 その提案にエドワードは素直に賛成した 「此処のほうが暖かいだろう。」 部屋に入ると暖かい空気が顔を撫でる 「そこのソファに座って待っていたまえ。」 沈み込むように座った。身体が鉛のように重くて瞼を持ち上げることさえも難しい。 「すまない。飲み物は紅茶だけしか・・・寝てるのか?」 「起きてる。」 机に置かれたカップと前にいる男を見比べる 「安心しなさい。何も入ってないから」 「あ、そうじゃなくて、あんたの入れる茶ってうまいのかなって、思っただけだ。」 「思っただけって・・・まったく、失礼だな君は。」 「お互い様だろ。」 カップを手に取り口に運ぶ アップルの香りがした 「美味しいだろう?普通アップルは秋に収穫するが、この品種は冬に収穫するんだよ。夏から冬にかけてゆっくり成長するんだ。時間をかけてゆっくり実をつけた果実は一般的に収穫した物より甘い。」 味わうように飲む姿を見届け、自分の持っているカップを見つめる。 カップの中で自分が写った。 もう一口飲んでカップを机の上に置いた。 「詳しいんだな。」 「なに、ここの国の者なら誰でも知っているさ。」 部屋には火が燃える音と男が茶を飲む音だけ 「・・・いつ俺がここの国の者じゃないと言った?」 男はカップから口を離すと 「喋り方。かな。君のは少し癖があるというか・・・」 事実。この『世界』にきてまだ2年しかたっていない。言葉を覚えるには十分な月日だが発音までは完璧にはできない。 ふいに床に置かれた数冊の本が目に入る 題名をよむとどれも珍しい物ばかりだとすぐに気づいた その視線に気づいたのか目の前の男は声を殺して笑っている 「なんだよ。気持ち悪い。」 「・・・まったく。本当に失礼だな・・・女性にもてないぞ」 「もてんでいい。」 部屋全体を見渡すように顔をめぐらせる。 良く見ると整ってはいるが本棚に入りきれない本が床に置かれている。 「これを読むかい?ロケット工学について面白い記録が書かれている。」 「え!いいのか!?」 「あぁ、私はもう読んだしね。」 そう言ってカップの中の紅茶を飲み干した。 「君はもう飲んだか?」 慌てて紅茶を飲んだ 「さて、もう遅い。夜は冷えるから帰ったほうがいい。」 ネオルに肩を叩かれて エドワードはハイデリヒのことを思い出し勢いよく立ち上がった。 部屋から出るときにネオルを振り返り 「本、ありがと!」 と相手の返事も待たずにその場を去った 残されたネオルの手には銀時計が握られていた |
|---|
Back or Noveltop or Next
あへー今度はいつもより長い
これで2章目終了〜〜
次は3章目( *゚Д゚)/゜+*。ダー!!
題名なんにしようかな。