空を見上げると、かならずそこにある



「なんで昼は月が見えねーのかなー」




悠久の月




「あ 雲が邪魔だ」
「エドワードさん、今日は新月ですよ。」

見上げると、真っ暗な空が広がるばかり

「ハイデリヒは天文学も得意なのか」
「ロケット工学を学んでいたら、自然と知識が豊富になったんです」

エドワードは空を見上げたまま そうか と呟いた。

「・・・昔、月を見ながら誰かを想うと自分の目の前に想い人が現れる。
って言う呪いがあったんですよ。エドワードさんもやってみては?」

空から目線を外し、ハイデリヒを見詰める

「・・・・・・新月なんだろう?月なんて、でてない」
「いいえ、出てます。見えないだけで、ちゃんと そこ に あります。」

もう一度 空を仰ぐ


ああ、今夜も寒いな

「・・・風邪、引くかもしれないし 帰ろうか」
「そうですね、家についたら暖かい飲み物を飲みましょう」
きっと、温まるから

エドワードはもう一度だけ、月のない空を仰いだ

「会えるなら、何度だって想うさ」

そこには確かに悠久の月があった。


Next



やっと題名決まった。
てか
なにそのベタな呪いorz



2006.12.29