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| イーストシティ ここ東部にはロイ・マスタングがいる。 29歳で異例の出世を遂げた男が目の前で練成してみせた焔は1人の男に襲い掛かった。 火が消えたあとには人が焼けた臭いがその場に漂う。 「あれが焔の錬金術師・・・」 「あぁ・・人間じゃないよな。」 「さすがイシュバールの英雄・・・か。」 周りから聞こえる声はそんな言葉 イシュバール戦のことを思い出す そこらじゅうに匂う血の臭い 忘れるものか 忘れられるものか あれを見たこともないのに その言葉を気安く呼ぶな 「手加減はしてある。死なない程度にな。」 冷たく圧しあがる声 後ろを向いた瞬間 男の仲間である一人が立ち上がり、ロイ・マスタングに向かって刃が少し欠けたナイフを振り上げる 振り下ろす前に銃声が響く キンッと音をたてて、ナイフが宙を舞って 2度目の銃声で男が倒れる 共に、ナイフが音をたてて地面に落ちた 男は護身用の銃で自分で自分を撃ったのだ 地面には赤い色の液体と、先ほど宙を舞ったナイフがあった 「大佐、お怪我は?」 「―――、・・・」 「?大佐?」 補佐官の言葉で我に返る 「いや、どこにいても争いはあるものだな。」 その顔には表情の欠片もなかった。 「そうですか?顔色が優れないようですが。少し仮眠を――」 「大丈夫だよ。午後には鋼のもくるだろう?休んでいたら何を言われるか判らないからな。」 副官が言い終える前に言い放つ 「では、司令部に帰って 残った書類を片付けてください。私は此処の処理を行います。」 容赦の無いセリフに苦笑して答えた 「あぁ。君に撃たれないように最善を尽くすよ。」 男は背を向けて司令部の方へと歩いていった。 その背を見つめていた補佐官は電話に歩み寄ると司令部の番号を素早く押した |
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