SadV


足音が近づいてくる 
だんだん近くなってくる足音が扉の前で止まった
入ってきた男は自分の机に向かって歩を進めた

「・・・・・・・なにをしている、鋼の?」

ソファに向かって問いかける
現れたのは金色の少年だった

「ばれたか。」

「・・・・なぜ隠れている・・・」

「・・や、なんとなく?」

中尉から言われた事もあって反射的に隠れてしまったのだ

「報告書はできているか?」

「あ・・あぁ。薄いけど 勘弁な。」

報告書を渡すときにエドワードはロイの顔を覗いてみた
「・・・・なんなんだ。鋼の。」

顔をジロジロ見られて不愉快に思ったのか、エドワードを睨む
その睨みも意味はなく、エドワードは構わず見つめた


「鋼の・・・いいかげんに」
「なんか嫌な事でもあった?」
唐突にそんな事を言われて、言いかけた言葉が途中で途切れる
直感の良さにも驚いたが、この少年の気遣う言葉にも驚いた

「・・・変な顔すんなよ・・・」

よっぽど間抜けな顔でもしていたのだろうか エドワードは顔を歪めている

「なぜ、そうと思う?」

「んー・・大半はなんとなく。だけど、目が・・」
「目?」
「そう。目」
「例えばどんな所が違うと?」
少し笑ってペンを取ると報告書にサインをしていく
その指を目で追いながらエドワードは答える
「悲しそう」
机の向こう側の少年は簡潔に答えた
そして そのエドワードの答えに あぁ、そうか と納得する

「鋼の、ちょっとこっちへおいで。」
手招いて呼んだ場所はロイの座る椅子の横だった。
渋々ながらもそこまで歩いく
「なんだよ大佐?」
不機嫌の色がありありと分かるが、ペンを置いていきなりエドワードを抱きしめた

「えぇっぇえ!?大佐!?」

いきなりの行動に驚いたエドワードの声は少し焦っている

「離せよ!?」

「もう少し、このままで。」

声が、その声が、
ほんの少しだけ湿気を含んでいたけど
それでも知らない振りをした

「わかった。・・・日が沈むまで、な。」

窓越しに見える夕日が少し眩しかったけど
日が沈むまでの時間はいつもより長く感じた




End


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コメンツ
あへー。ロイがちょっと
シオラスィーー
のを書いてみたかったんです・・
因みに中尉が頼んだことは
「慰めてあげてね」
でした(笑